行なった通りに報いてくださる神様を正確に知りなさいとおっしゃいました。
人の目に見えるところで頑張る人は多いけど、神様は人の心を見るのだとおっしゃいました。そして今、隠れた忠誠者が多いんだとおっしゃいましたね。
思い出したのは旧約聖書のエステル記です。
ちょっと時間がないので読み返さないで記憶だけで書きますが、アハシュエロス王の時代、王に仕えていたハマンというおっさんは処世術に長けた人でした。
王の機嫌をとることがうまくて大臣に起用されますが、ハマンは人からどう見えるかしか頭にない人で、いつも自分がどういう功績を王にして差し上げたのかを家族に自慢していました。
ところが、そんなハマンに対して礼のない行いをする人が現れるんですね。
それがエステルの養育者、モルデカイでした。
モルデカイは、王の暗殺を企てる人を暴いて王の命を救ったことがある人です。王はその功績を記録するんですが、そのあとしばらく忘れちゃいます。
そのモルデカイは、ハマンがどういう人かわかっていました。それで、たとえ会ってもあいさつもしなかったそうです。
カッチーン。ハマンはガチでキレました。
(大臣の俺に挨拶すらしないとかあいつナメてんな。ふーん、モルデカイってユダヤ人なんだあ。よしよし。)
ということで策略を巡らして、ユダヤ人を殺す法律を作るよう工作します。
そしてモルデカイを殺すための十字架を作るのですが、策略がバレてしまいます。
王は、ハマンが自分の命を救った人をはめるための法律を作ろうとしていたことを知って怒り、ハマンをその十字架につけてしまいました。
こうして、ハマンも自分の行なった通りに報いられ、モルデカイも王の命を救ったように自分の命も救われました。
めでたしめでたし。
あ、エステル記なのにエステルのこと書かなかった。正しくは聖書でご確認ください。