ソムニの便り
最近は少し寒い日もあります。秋の長い夜も手伝って、すこしものさみしい気持ちになることもあります。
この前、仕事帰りに「寒いなあ」と思いながら歩いていると、向こうから女性がベビーカーを押しながら歩いていました。
その女性の顔はすこし疲れているようでした。僕と同じように「寒い」と思っていたのかもしれません。
ベビーカーは対面式だったので中の様子はわかりませんでしたが、すれ違う時にちょっと中をのぞいてみたら、赤ちゃんがつるんとした顔でお母さんを見上げていました。
可愛すぎて見入ってしまいましたが、赤ちゃんは顔も目もつるんっとしたまま、ずっとお母さんの顔を見ていました。
寒かった心があったまりました。ベビーカーを押していた女性も、疲れてはいるけど赤ちゃんが支えになっているように見えました。
赤ちゃんは人の心を溶かしますね。
今日の御言葉で「心と行いを柔らかくしなさい」とおっしゃり、その時のことを思い出してしまいました。
荒っぽく接すると相手も荒っぽい反応を返してきます。柔らかく接すると、あの赤ちゃんのように人の心も柔らかくします。
そうした心にするために、なんども磨きなさいと御言葉で言いました。
ゴツゴツした岩も、なんども磨かれることでツルツルになります。
この聖句を思い出しました。
「傷つくまでに打てば悪い所は清くなり、むちで打てば心の底までも清まる。」
箴言 20:30
心がツルツルな人は、それなりのかん難を乗り越えてきた人が多いです。
かん難にあって壊れて悪くなる人もいますが、より磨かれて出てくる人もいます。ちょうど土に強い圧力がかかって宝石になるように。
先生は、あらゆるかん難を乗り越えてきました。
紙一重の差なので、自分を磨くことは本当に難しいですが、あきらめずに自分をなんども磨いていきたいですね。