話に付き合ってあげるのも愛

騙すな、主は知らなくて騙されているのではない、と言いました。

先生は今までたくさんの経験をしてきているし、事業で詐欺にあったこともあるから騙されることはありません。

ただ、騙されたフリをすることはあります。

なぜなら、そうしてでも相手の話を聞いてあげないと、相手の救いが遠のいてしまうからです。

つまり親心ですね。愛です。

少し前、僕が公園に行った時の話です。

その公園は江戸時代の大名が使ったという歴史のある公園で、管理がきちんとされ、木々や草花、小川、休憩所などがあるきれいな公園でした。

僕が行ったのは春先で、小川にはたくさんのおたまじゃくしが泳いでいました。

(東京でおたまじゃくしが見られるなんて)小川をのぞいていると、小学校低学年くらいの子が近寄ってきました。手には小さな水槽を持っていました。

その子がおたまじゃくしをすくうというので手伝ってあげました。そして、話をするようになりました。

その子は言いました。「この前ね、こーんな大きなおたまじゃくし取ったことある。」そして両手を大きく広げて見せました。

僕は「えー!すごい大きいね。」と言いました。

「それでね、そしたらずっと向こうのほうでね、すっごく大きなカエルが『グワ〜!!』て声がしたの。」

「ひぇー、怖い。」

騙されるしかないじゃないですか。

ここで「ったくそんなのいるわけねーだろ。話を盛るんじゃないよ。」とは言えません。

そのように先生も、愛しているから、たわいもない話を信じてあげることがあります。

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