完璧にこだわると気持ちがギスギスしてきます。
ところが、「完璧」を代名詞に掲げる神様の完璧さとは、私たちが考えるようなものではありません。
神様がつくったもの、たとえば自分の体を見てみると、結構いい加減に見えます。
指は完璧な直線ではないし、顔は完璧な左右対照ではありません。
しかしこれが完璧です。
体の中身にいたっては、直線、対照どころかかなり適当な形をしていますが、これが完璧です。
体の中にはテニスコート一面分の腸をはじめあらゆる臓器、地球7周分の遺伝子も収まっています。血管も体の隅々を通っていて、「あ、血管通し忘れた」ということはありません。
適当に見えて収納上手。
神様の完璧は、私たちが思うのより少し、奥が深いのです。