京都に小さな山がある。
標高270mに過ぎないが、過去の戦で重要視されたいきさつが多く有名だ。
遠く戦国時代には明智光秀と羽柴秀吉がこの山を奪い合い、勝利した者が天下をとるといわれた。
勝負の山場に「天下分け目の天王山」と使われるのはここからきている。
いきさつがあるために有名になった天王山。
日曜日に岩や松の話を聞いたとき、なんでこんな小さな岩の話をするのだろうと思った。
野心作や月明洞の中心にある立派な岩々の話をよそに、周辺の話をするのが不思議だった。
しかし、いきさつがある岩だから尊い。
いきさつは説明されないと分からない。