正しい方向から見てこそ、正しく見える。
と仰いました。
人によっていろんなものの考え方があります。
ものの見方もそれぞれですね。
僕は満員電車が嫌いで毎日うんざりしていますけど、
御言葉で聞いた話によると、先生は満員電車に乗ると「ダイヤの原石に埋もれている」気分なんだそうですよ。
命を何よりも大切に思う先生だからこそ、そういう方向から人が見られるんですね。
先生と比べるとちょっと次元は低いんですが、正しく見ることについて面白い話があるので紹介します。
ある大富豪が、インドの片田舎を車で通っていたんですね。
道路も舗装されていない、バラックが立ち並ぶ貧困街です。
外の景色を見ながら、その富豪は「宝の山に見える」と言ったんです。
その富豪の目には何が見えていたんでしょうか。
もう一つ話しますね。
世界第二の金持ちでウォーレン・バフェットっていう人がいます。
この人がどうやって財を築いたかというと、みんなが軽視して不当に安い値段をつけられている会社の株を買って、本来の価値に戻るまで待ったんですね。
それでビル・ゲイツの次にお金持ちになりました。
正しく見るっていうのは、それほど威力のあることなんです。
(霊的に)投資しなさいって御言葉もありましたが、投資というのは、将来の価値を見込んで安いうちに買っておくということです。
さっきの富豪の例えにしても、バフェットにしても、現在の姿に目もくれず、将来の姿を見て、安い今のうちに買っておくことで成功しています。
「あの人最近霊的だから言う事聞かないと」とか「雰囲気いいから仲良くしておけばいいことありそう」ではなくて、その人の伸び代があなたの益になるんです。
今は羽振りがいいけど、あと何年ももたないかもしれない。
逆に、今はぱっとしなくても、将来大成するかもしれない。
そんな例の最たるものが、幼少期の先生ですよね。
小学校しか出ていない、田舎育ち、貧乏だし、吃音症もあって、誰も期待していませんでした。
もし、もしですよ、あのときの先生に一生懸命投資して仕える人がいたとしたら、今その人はどれだけよくしてもらえたでしょうか。
山にいたころの先生はねずみがそばを通るだけで本当に嬉しかったそうですよ。
もしその場に、あなたがいたならどれだけ飛び上がって喜ばれたかわかりませんよね。
いるだけでよかったんですよ。通るだけで喜ばれるんです。
今は人も多くなって、ただいるだけではなんのコメントもされないでしょう。
正しく見るっていうのはそういうことです。
今の先生についても、本来の価値からは遠く離れた場所にいます。
大変な今この時に、「あれしてくださいこれしてください」ではなくて、少しでも力になろうとすること。
少しそれをするだけで先生の大きな力になります。