精神まで引き継ぐことが大事

イエス様という30代の1人の青年が残した言葉が、2000年も語り続けられたということはそれだけですごいことです。

ただ、2000年の時が過ぎる中で、少しずつその精神が失われていった面があるのだと、今朝の御言葉ではおっしゃっていました。

先生はよく“復活”についての認識の間違いを指摘されます。

死んだ体が生き返ると思っているクリスチャンは多いけどそうではないよと。

信仰を持つ人が少ない日本人にとってこれは当たり前のことですが、世界にはけっこういるそうですよ。

だって聖書に書いてあるんだもん。

イエス様の当時は弟子たちもわかっていたそうです。「体の復活ではない」ということが。

そういった、文字の後ろに隠されている精神をも弟子たちはイエス様と共有していたのですが、弟子から弟子へ、またその弟子から弟子へと伝えられているうちに、だんだん都合よく変わっていってしまったようです。

当時は通信手段がないですからね。ほとんど口承で伝えられていたのだから難しいことだとは思うんだけど。

でもそのせいで変な形で御言葉が残ることになってしまいました。

アメリカはキリスト教国家ですが、いつも不思議に思うのは映画を見る時です。

父が映画好きなので僕が帰省すると必ず連れて行かれるのですが、ハリウッド映画はヒーローが1人で問題を解決してしまうパターンがとても多いです。

このヒーローはメシアの比喩として登場している人物です。アメリカ映画は聖書をベースに作られているものがとても多いんですよ。

だから聖書をどう読んでいるのかが映画を見ると少しわかるのですが、たいていヒーロー1人がめっちゃ強いわりにまわりの人は力不足で、周りがトラブルを起こしたり無駄に連れ去られたりして、そこへメシアが現れて救う、という描写がほとんどです。

聖書にもそう書いてあるからです。イエス様がいきている間には、イエス様1人が活躍していて弟子たちはなんかよくわかってない様子で、特にペテロがすごいボケを連発しています。

ただ、史実としてはそのあとペテロはじめ弟子たちは聖霊を受けてものすごい働きをするんですが、ハリウッド映画にはそこまでの描写がそれほどにはないです。

そういった精神までは引き継がれていません。

映画のヒロインなんかいつも連れ去られて監禁されて衰弱するんだけどメイクはいつでもバッチリです。なんなのあれ。

メシア1人に任せとけば全てなんとかなる的な話は日本人としては「それどうなのかな」と思いますよね。「だから信仰を持つ人って弱いんだよ」と言われる原因になっているように思います。

ヒロインも頑張ったらいいですよね。「キャー助けてー」じゃなくて「オラぁ!主人公のためにこんなものぶっ壊してやらあ!」くらい言ったら良いのではないでしょうか。主人公ひくかもしれないけど。

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